ヨセも力なり

                                       高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs  2子 高野圭介

2006年12月7日 於ランカ
211手以下略 白3目勝ち

家田総評
終局後、家田先生が呟くように言われた。

「白がよれよれで、いつも投げ場を求めていたのに、
この結果は黒は不満足でしょう。」

地合いも黒はリードしていたが、左辺に白は手入れする余裕はなかった。
これは特に左辺の白の死を追求しなかったことを指しておられたようだ。

急所の3箇所についての評である。


2つの
強情な手


1.強情な白29は初めてで、すぐオサエたら、一気にハマリ。
黒30は冷静で、以下、黒42ヌキで、黒良し。
「高野さんはすぐ棄ててくるので、カナワンナ」と。


2.黒46と、宇太郎先生の打ち碁にあったのを思い出した。
黒52が自慢で、黒74と迫っては黒好調。


急所3箇所を
黒は逃した


1.左辺、黒149から、下へ出て、白オサエ、アタリとハサんでは
即、白に死にがかかっている。黒は気にも留めなかった。


2.右上隅、2*2へのマゲつけは大きな先手。
これも打たなかった。



3.黒158からの攻めはが空振りに終わった。
どう打つのが良かったか?分からないが、白、相当危険。



本譜以降でも、黒は逆転されている・・・そうだ。
反省その一は「ヨセも力なり」 自戒せよ!