瞬間の好手が実現せず、半旗を降ろした 高野圭介自戦記 家田隆二八段 vs 二子 高野圭介 2007年6月7日 於 大阪ライフ囲碁 161手完 白中押し勝ち |
|
---|---|
全神経を集中して、闘った。 それが、 加齢の悲哀に繋がろうとは。 緊張の時間はそんなに維持できないことを証明した。 金属疲労はどの金属にも必ずやってくる、と聞いた。 |
|
実は黒140.辺りから夢遊病者になりかけている。 問題は黒154である。 この黒154で、155にアタリ!と打てば、シメツケがすべてを救うていた。 その筋を読んでいて、153と出られたとき、思考が空転している。 不思議にも、まさしく夢遊病の真っ只中だ。 白の思考にも致命的な欠落があったのに・・・ 自壊した反省譜である。 |
|
実戦は、先手で、白163に手が回り、ワンラ(完了)となった。 |
|
反省譜は、遡って、黒94ツケが甘酒への決め手と読んでいた。 したがって、黒76からはこの鬼手を巡っての戦略だった。 もっと凄かったのは、黒154からのシメツケだった。 これで、白の大ヨセを防いでいた。 |
|
家田先生の指摘は右の二点 |
1.黒82は110ハネ。 |
2.黒92はすぐ、黒94を決行。 |
半旗を降ろした実戦譜
瞬間の好手を逸した反省譜