常にもっといい手があると、反省!

                                       高野圭介自戦記


   家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

2008年1月17日 隆研・神戸サロン
99手完 黒中押し勝ち


一手一手の剣が峰
一寸先は闇だ。
来年のことを言えば、鬼が笑う。
明日のことが今解れば、大金持ちになれる。
とか言います。

今の、一手一手の剣が峰を心に刻んで打て!


打ってみたかった布石
本局、15手まで、
いちど打ってみたかった布石である。
だから、すらすらと盤上に表れた。


敗色濃厚
私は黒16には何の疑問も持てずに、打った。
馬鹿げたことに、加えて隅をハネツイだりした。
この後、思いも寄らないことが現実に起きた。
黒20まで、敗色濃厚で、ここがすべてだった。

左上隅の変化
A図 家田先生は黒18は21が良いだろう、とのことだった
これがプロ好み卓論。

よくよく考えてみると、
B図 黒16は一路上にカケツギが良かったのでは・・・と
思うようになった。

アマの猿知恵だが
カケツギなら、白からいい手が見当たらない。
むしろ黒良しだったかも知れないのだ。

常に、もっといい手があるものだ。
しっかり打て!大いに反省させられた。

否応なしに
あと、自分が嫌になってきて、
否応なしに打ってはみたものの、
白99を見て、投了した。




A図 家田先生参考図                      B図 高野思考図