凄い手が見つかるものだ

                                 高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs 二子 高野圭介

2008年5月1日 家研・ライフ大阪
181手完 白中押し勝ち


盤に向かって、一局の碁を独り並べていると、
何とも言えない手筋が生じてくる。


本局も、左上隅の変化が気になっていた。

逸機に注視

(下記参考図)

黒100。

白の形が変調なのに、疑問を持てば、
参考図の変化が打てたはずだった。


黒112.

左辺にツケコシて攻めれば、
凹ましながら、中を厚く出来た。


敗着は黒130。
131に備えておけば、万全だった。

実戦で、
その不確かな目の付け具合が、棋力というものだ。





参考図