戦って、戦って、戦い抜いて勝て!

                                                   高野圭介自戦記

家田隆二八段 vs 2子 高野圭介

2009年2月5日 於 家研・ライフ大阪
150手完 黒中押し勝ち




「囲碁は戦いである。  だから、
戦って、戦って、戦い抜いて勝て!
ヨセに入るまでは、地のことは忘れなさい。
単に囲うだけの手は小さいのだから、打ってはダメだ。」


武宮正樹の師匠・田中三七一先生の囲碁観
『宇宙流・武宮正樹の原点』より


家田先生評
「私は黒46.48からのキリを軽視していました。」

「しかし、黒70が緩着で、78に備えては優勢を確保出来た。」

「遡って、黒36はパスの手。不可。」

「白87で、形勢は互角。出直しとなった。」



「白の最後の勝負手は、左下隅を壊滅させるしかなかった。

つまり、白131はオサエずに、三三に打って、壊滅大作戦以外になかった。
これは、帰趨不明で、勝負だったかな。」

「一般に、アマは後半に弱いのですが、黒88・黒90が佳手で、
以降後半、素晴らしい打ち振りで、むしろ、白を凌駕してました。」