2つの致命的な問題

プロ・アマ置碁決闘譜(1)

                                           高野圭介

家田隆二八段 vs 五子 高野圭介
                 黒25目コミ出し

2009年3月5日 於ライフ大阪・家研
178手完 黒中押し勝ち


第1局は5子局

 
 置き碁を石数とコミを変化させて、種々試みることとした。
さてさて、第1局はその、5子局である。

 このコミ数では黒は全敗するだろう、の予測を
私は立てていて家田隆二八段にお願いしたところ、
快く引き受けて下さり、ここに陽の目を見ることとなった。


石数とコミを変化

 

5子局 

黒25目コミ出し。



4子局

黒16目コミ出し。


3子局

黒9目コミ出し。



2子局

黒4目コミ出し。




多い黒の問題点


もちろん曲折はいろいろあって、
当然ながら、白は完璧に近く、問題点は黒に多い。

白黒共に、致命的な問題点は2つ。


双方の
 問題点は

2つ

 1.

黒104は不要で、まったくパスの手。
右上隅に打って、黒優勢だった。

したがって、白105は同じく手抜きで、右上隅へ。
ここで、まるまる1手違った。

2.
 

生死を問われる緊急の時、
白125は126に打って、ほぼ活き形。
それで、白は勝利への道があった。

したがって、黒126は妙着で、本局随一と、家田評。