愁眉を開いた「打ち込み碁」

家田隆二八段 vs  定先 高野圭介
               白11逆コミ出し

2009年7月2日 於 家研・ライフ大阪
207手完 黒中押し勝ち

                                                 高野圭介自戦記 

高野式高中国流
遂に高野式高中国流の真価を問うときが来た
今まで、何十局と打ち込んできた高中国流。

先番でなければ打てない布石。
天下のプロ八段にどこまで通用するか?
盤を前に腹を据えて掛かった。

独自の世界
黒26からすでに独自の世界。
黒26.28.30と確信を持って叩いて行った。

黒110で116とポン抜いて、白は即死していた。
その前提で、右上隅を捨てて先手を取ったのに・・

嗚呼無惨!黒110とは!知ってて、滑ってしまった。

妙手!と激賞
曲折があって、黒170で、中の白大石を召し捕った。
先生はエアポケットのように、ノーケアだったそうだ。

黒170は妙手!と激賞いただいた一手だった。
後、黒182から左下隅を手にして、更に黒198に廻ってはお終い。

先生のいなし戦術
観戦の吉野従生さんの感想があった。
「先生のいなし戦術が通じなかった」と。

次からは先番で、一局ごとにコミ1目の増減で打つことにした。
本年になっての「打ち込み碁」はここにようやく愁眉を開いた。


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