道化師の「忍法高中国流崩れ」の難所

                                     高野圭介

家田隆二八段 vs  先 高野圭介

2010年3月4日 於 ライフ大坂・家研

212手完 白中押し勝ち

相撲では
相撲にも2通りの取り方がある。
1.懐を大きくして、抱え込んで潰す。
2.潜り込んで、前三つ双差しで、頭を付けて食らいつく。

本局、双差しで、蟷螂の斧よろしく、小錦を吊り上げようとしたが、
腰砕けで、土俵の真ん中に埋没した一局だった。

薄めの碁を
高中国流とは前者だが、白番ではやりにくい。
白番を想定して、薄めの碁を打ってみた。


したがって

今日は、忍法高中国流崩れを試みた。

やがて、結末を迎えんとしたその時、道化師の忍法あわれ
嗚呼、
道化師は最高の芸なるを忘れていた。

 自殺して幕。
この忍法、
右下の白、死んでいるのに、読めなくて、四苦八苦。
左辺の黒、活きているのに、自殺して幕。

問題提起 
問題が2ヶ所の死活・・死んでいるのか 将又 活きか?
これが、分からないでは、どもならん。

修正譜・下


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修正した黒勝ちの、譜。

白191手以降の変化図


嗚呼、白のもがきの動きを察知し得なかった。

プロとアマの根本的な格差がありありと表面化したまで。
あからさまに、これが実力と、痛感!


先生の解説によれば、

まず、右下を取って活きて、左辺をしっかり活きて、
意気揚々と仕上げられたものを。

知らぬが地獄の結末だった。うーん!


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