しのぎ勝負を乗り切った・・・しかし・・・ 家田隆二八段 vs 先 高野圭介 高野圭介自戦記 2010年11月4日 於 しきつ囲碁クラブ・家研 189手まで、時間切れ・打ち掛け |
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先生の前置き | 高野さんは序盤の組み立ては素晴らしい。 中盤過ぎて、大ヨセぐらいからおかしゅうなってくる。 そんな傾向かな・・? そんな先生の前置きから、この碁ははじまった。 3時間経過して、時間切れ、打ち掛けとなった。 |
家田評 | 右下隅、黒11はヒキで打つ。 左上隅、黒27ツケ、黒31・・2の2ハネも面白い。 上辺、黒83は84だった。 |
高野自戦記 | 中央、黒93は自分で、我が意を得たり、と思ったが、 家田先生は単ツギの方が勝るかも知れないと、?付き。 左下、黒113となっては、下辺の具合が勝負となった。 でも、白は打ち込んでもまる取られの危険性があった。 |
右上、中盤過ぎて、黒139と、2目取りは大きかった。 中の黒石のシノギ勝負となった。 しかし、黒147の眼持ちで、イキが確定。 |
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ヨセは上辺、黒から巧妙なヨセがあった。 左辺下のコウで、182までキカしては黒は悪くないと思っていた。 なかなかどうして、細かいが、きっとヨセられて、勝てない碁だろう。 先生は、「左下のコウが勝負かな?」で、打ち掛けとなった。 |
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家田総評 | 問題は中央白130の動き出しである。 大いに反省させられた。 乾坤一擲、黒147眼持ち以降は黒万全であると。 |
高野寸感 | 昨今、ようやく先番の碁が形を為してきた。 それも、お陰様で、置き石に頼らないのが身につきかけたからか。 一見何でもないところから、難解であるのに気がついた。 つまり、二.三手打ったら、はや、問題続出で、 おいそれと気楽に打てない奥行きを感じる。 |