20周年大会シンドロームの碁 高野圭介 |
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何も手に付かない | 20周年大会が無事済んでから、 何も手に付かない自分を、いったい何だろう?と思っていた。 そりゃそうだろう、大会前には、 「後で後悔するぐらいなら、存分に取り組め」と 自分に言い聞かせながら、 毎日を送っていたンだから。 |
シンドローム | 折りしも、大会実行委員長の榎本さんから心境が寄せられた。 「20周年大会シンドローム[syndrome]と言えばよいのでしょうか、 碁のことを考える気がまったく起こりません。」 |
症候群とか、傾向 | 聞き慣れないこの「シンドローム」。 一口に言って、症候群。原義は医学用語で, 同時に発生した一連の症状を総括的に表す名称だそうな。 今日では,「…への傾向」,「…的性向」という意味で 広く用いられるという。 |
気が乗らない | そんな中の指導碁である。 まずまず、気が乗らないのである。不思議だった。 でも、現実に打った碁で、「何でだろう?」という碁だった。 榎本さんの大会シンドロームで、ハタと膝を叩いた。 |
双方とも 不如意の碁 | その後、將碁のE-リーグの碁で、榎本さんと当たった。 妙な縁である。 双方とも不如意の碁だった。 |
家田隆二八段 vs 先 高野圭介 2010年12月2日 於しきつ囲碁サロン 126手完 白中押し勝ち 何でだろ・・・36へ一間にトビ下がるのだった。 ところが、違う・・・。 参考図・・・第2表もあった。 |
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第2表 家田先生の提案。 中を捨てるのはどうだったか?と。 ただ、私は残念ながら、そこまでヨマずに、ヨミを打つ切っていた。 |
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第3表 もう、ラストにかかって、辛抱して、中を生きて打てば、 なお、今からの碁だった。 |