攻め八分で、味良く打ち切った

3子・第一局  小目に高目に掛かった)


家田隆二八段 vs 3子 高野圭介

2011年2月3日 於 家研・ しきつ囲碁教室

114手まで、黒中押し勝ち


2011年は3子局に付き合うことにした。

3子局は置碁といえども、先番に近く、白の鋭鋒を直接に受ける。
かといって、先の碁ほどの剣が峰に常時いるものでもない。

ただ、
3子を打ち切るには、白黒とも相当な覚悟が要る。
位も高く厚く打つ。先手を取る。地も疎かに出来ない。
その高度な棋理の展開が3子局だ。

cf:置碁風からの脱却 @
  置碁風からの脱却 A

家田総評  
黒54で、キメに行った。すでに、黒勝勢。

唯一、
黒63キリが打ち過ぎの感があったが、気合い充分!
問題ない。
後続の手段に緩み無く、白の為すところが無かった。


手合い論




高野圭介説


昔のことを言うと、

アマプロの段位の基準の差は無かったに等しい。

初段から九段までは3子の差で、
3段差の中に「先二先」というような3つの微妙な手合い差があった。


今はと言うと、

例えば、プロ全九段の中に、
昔の一棋院が存在するような、
微妙な実力差があるような気がする。

アマとプロが超接近しているような、
ますます広がっていくような、・・・・

同段の中には、上下の開きは見当も付かない格差がある。

でも、それはそれで、容認されるべきと思っている。
それは、すべての事象に於いて、緩やかなインフレこそが、
社会を支えている最も大切な因子だからである。