プロの盲点を突いたコウ立て

家田隆二八段  vs  先 高野圭介

2012年7月5日 家研 於 しきつ囲碁倶楽部

200手まで、時間切れ打ち掛け

                                       高野圭介自戦記

 黒は大成功の形         
 本局、六面という多面打ちのため、
自ずと長考に次ぐ長考で、遅々として局面が進まない。
4時間経過して打ち掛けとなった。

特に
コウ立ての黒117は家田先生の普通のアンテナにはなかったらしく、
急襲の感じで戸惑いを見せた。結局流れは黒は大成功の形となった。

次いで
左下隅、黒の生死について、白154で取りかけを断念されたのも、
黒に対し、容易ならぬ姿勢の転換を伺わさせる。

ただし
黒137は緩着と、打った瞬間気がついた。138へ打つべし。
高野反省することしきりであった。

 以降、双方若干の見落としがあったが、まずまずの作り碁。

家田評   
黒101と左上隅オキが巧い手。
白コウ材有利とみた白は、勢いコウ。

黒111コウ立てを白は全く軽視していた。
黒117で、白はしびれた。

プロの碁
家田先生は「高野さんはプロの碁やなぁ」と、ふと洩らされた。
私は、プロとアマの間には土俵が違うという格段の差があって、
追いつくとか、同じなんて、考えようもないという認識である。

したがって、先生の評は素通りを願おう。


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