うわてまわしが掴めた

家田隆二 八段  vs  先  高野圭介

189手完 黒中押し勝ち 

2013年2月7日 於 家研・しきつ囲碁教室

                                      高野圭介


うわてまわしと前三つが掴めた。
そして、渾身の上手投げの大技が・・・33個の白石を纏めて葬った。

このような碁は滅多にない。そう・・初めてに近い。
「エンヤコーラ、エイエイオー♪♪」 こんな大漁旗はいくら揚げても良い。

家田評
黒11.13のツケノビは未だ見たことがない。隅の変化はええ加減か。


 黒45.56キリはアジ消しで悪手で、普通は、斜にノゾキを狙うところ。
そのために、白52ハネを強要されて、黒53と急所を守ることになった。

したがって、黒も形が整った。功罪五分五分かな。


白60はツグ方が良かったのかも。

黒125は好手。 また 33も良し。


白は大石が死ぬなんて、これっぽちも思っていない。
あの手この手の陽動作戦やら、絶妙の手筋・手順で対応される。

私は活きたときのことを念頭に考えていた。


十六期女流棋聖戦第二局で、
青木喜久代女流棋聖が謝依晃の21個の大石を取って、
「勝ちました!」をやって、最終半目負けとなった。

そんな悪夢が持ち上げてきた時、

黒175左上隅オキの味見は鮮やか!手が生じ、ダメ押しとなった。