まんまと当たった模様作戦

                            松本倶之自戦記

家田隆二 vs 4子 松本倶之

2005年11月3日 於 ラン

92手完 黒中押し勝ち


白の投了に唖然!
4子局の指導碁で、百手以内で白の方が投了して終局したのは初の経験である。
いささか拍子抜けしてポカンとしたが、勝ちは勝ちと率直にうれしく受けとめた。

まんまと当たった

模様作戦

勝因は黒の模様作戦が奏効したこと、
そしていつもの白からの悩ましい変化球も少なく、
黒も力まず淡々と打ち応えたこと、この2点がよかったようだ。

しかし模様の中に打ち込んでこられたら、どうなったか分らない。
指導碁だからそこまでしなくてもと、
先生の慈悲深い(?)ご配慮があったのではと思っている。

想定内の
ツケノビ定石

白の第一着手のコゲイマカカリに黒はツケノビ定石で行こうと始から決めていた。
そのあと星下に構えるのが作戦だ。

この配置はポピュラーな置き碁定石の一つで、
取り立てていうほどではないが、その昔、
碁を覚えたての頃、坂田九段の本で見たことがある。
ツケノビしたあと一間にシマルのは80点で、
星下が100点だと書かれてあったと記憶している。

フォローの
中へ一間トビ

しかしこの構えの欠点は、
いずれボウシや肩ツキで簡単に模様を消されると経験則で承知していたので、


そうはさせじと、早い目に黒40と、
星下から中央に向け一間に構えたのがよかった。

白の錯覚か
白63は乾坤一擲の打ち込みだったに相違ない。
しかし、
黒の用意していたのが本局のハイライト黒64.66
これで、白13が抜けてしまっては、白、戦意を喪失か。

目下、連勝中
だが・・・・

連勝が続き、そろそろ3子局で打ってもらったらと言ってくれる仲間もいるが、
自分の実力は自分が最もよく知っている。
4子局では確実にモノにできると自信をつけることが先決と心得てる。