カッテモ・カブト・ノ・ヒモヨ 松本倶之自戦記 家田隆二八段 vs 四子 松本倶之 2007年1月3日 於 パレスサイドホテル 86手完 黒中押し勝ち |
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この碁は86手までで白の投了となった。 記憶に間違いなければ、指導碁では最短手数の終局だ。 白にポカがあったわけでもない。 黒の石の運び方というかプロセスを見てのことだろう。 先生から「そろそろ3子局ですね」とうれしいお褒めの言葉。 |
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しかしこれは先生の新春大サービスと心得たほうがよさそうだ。 というのも、にがい経験があるからだ。 何連勝かのあと、その旨を申し上げると、軽く「あ、そうなの?」とか仰言って、 その指導碁では変化球、手抜きの連発で、 いつもと勝手が違い、あえなく大石が召し取られたものだ。 |
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ここは月並みだが、”勝って兜の緒を締めよ”といきたい。 この格言フレーズで思い出すことがある。 その昔、ハワイの日系ボクサーが世界チャンピオンになったとき、 インタビューで顔を涙でくしゃくしゃにしながら、 たどたどしい日本語で「オバアチャン・イッテタ・・カッテモ・カブト・ノ・ヒモヨ」。 面白く流行語にもなった。 |
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囲碁とは関係ないが、勝負事としては共通する。 この愛嬌あるボクサー、どうしてるかなー。 |