疑問の残る花見コウ

                            宮垣実自戦記

家田隆二八段 vs 宮垣実

 六子局
  2004年2月8日 於ランカ
  146手完 黒中押し勝ち

 今まで、三子局で40目コミ貰いでお願いしていた。
余りぱっとしない結末を迎えるので、今回6子局でお願いした。

 曲折があって、最終場面を迎えた。
 白の左辺から中央の20個の大石が瀕死の光景である。
でも、コウ活きがあるにもかかわらず、家田先生は投了された。

白が無条件活きなら、白10目はよい、という局面である。
花見コウとはいえ、白の近所コウは10以上あって、
黒からは右下アタリ、白95を切り離すか、白17の右キリからのコウ材などである。
確かに、上下7.8目あればいいというのだろうが、
最後までコウを打たれたら、どうなったか分からない。

ひょっとしたら、花見コウというものの感覚が、
プロの眼には私らとは全く別のものなのかも知れない。
とはいえ、大いに疑問の残る一局だった。