碁は石のポジション争いか


                               宮垣 実 自戦記

家田隆二八段 vs 宮垣 実

6子局
2004年5月6日 於 ランカ
198手以下略 白12目勝ち

六子も置いて何故負ける?
本戦で検証してみます。

            @石の方向音痴になってしまった。

序盤白が辺の黒にボーシをしたとき、
      左上隅の一間に飛んでいる石から
ボーシされている石の方へ二間に飛んで白にボーシするのは正解。
      白は左上隅星に石につけてきますから適当に応接した後、
左下隅にかかっている白を攻める一石を打たなければ優位に立てない。

      これが六子以上の置き石の戦い方であるのに
本戦は役に立たない方向に打った。
      (黒Mの石は戦いに参画していない)
      碁は石のポジションの争いであるのに
その理屈に合わないことをしてしまった。

            A全局に影響するコウ争いに負けた。

右辺で発生したコウはつがれると
白の後々の戦いに支障が起きる重大なコウであったのに、
黒が負けたため、白は以後の戦いを楽に進めたと思う。

黒はコウをつないでみる方がよかった。
      一局の戦いの天王山で負ければ
後はしんどいばかりになっても仕方のないことではある。

      Bヨセられてしまう宿命なのか

置き碁では終盤およそ25目くらいリードしていないと
プロのヨセにやられてしまうと言われています。
      投了の場面が目の前となる。

C反省も腹立たしいが反省しないと・・・

       次の機会は十二分の心づもりで打とうと闘志を燃やして戦うと
思いもかけず、今度は優しく打ってこられて
拍子抜けがするという繰り返しです。