ほんまにアキレてしまう


家田隆二八段 vs 宮垣 実

五子局
2004年7月1日 於 ランカ
195手完 白10目勝ち


[活きた石のまわりは小さい] と
お題目のように言われていることが
実戦で、どうして打てないのか。

先ずは黒20の手。
今打つべきところは白7の石の近くでなければならないのに、
なんでアサッテの方面に手が行ったのか。
なぜ下辺星下あたりに手が行かなかったのか。
フシギでならない。

白にわざわざ21とゆったりくつろいでもらうようにしている。
アホかいな。

白29の肩突きから黒32以下白39までツケノビ定石ができた後、
黒40に白41となって、上辺の白が重たそうになり始めた絶好の時期に、
なぜ黒36の石を黒42の手で強くヒイてみなかったのだろう。
ナニしとるねん。

黒28が光っていて、上辺の白はとても野暮ったい形であるのに、
なぜ下辺の強そうな白に向かってちょっかいを出したのか?
ドコ見とるねん。

黒42と強い白の方向に手が行って白に43とハサまれて、
さらに黒46とノゾいたことが仇になって
黒64の大場に目がくらみ、
白65で折角の黒36が無力化してしまった。
またぞろ アホかいなと思う.。

高野先生から常日頃
「弱い石から動け」
「相手の強い石に近づくな」
「自分の強い石から動くな」と
口酸っぱく言われて、頭の中にタコができているのに、
ほんまにアホかいな。

いまだに、なんでか、これが実行出来ないとは
我ながら不思議で、どうなっているんや
ほんまにアキレてしまう。

これが本日の感想である。