もう、厚味を囲わないと、反省しきり

                              宮垣 実 自戦記

家田隆二八段 vs 宮垣 実

五子局
2005年6月2日 於 ランカ
200手以下略 黒4目勝ち


 最終計算で黒の4目勝ちとなった。
細かいが、作るまで、全然分からなかったが、
残った!と分かったときの感触は格別のものがある。


家田先生の評

序盤左下隅黒24のオサエ、白ハネツイだとき、
ツガずに、黒26と転戦したのが相当に良かったらしく、
はやばやと、勝因の一つに挙げられた。

黒40が問題で、厚味を囲ったことになっている、と、指摘された。

つまり、白41のところが攻めの急所に当たっており、
白41所に目が行かなければお話にならないとの御託宣。
そうなれば黒42も要らなかっただろうし、
全局の模様が変わっただろうと指摘された。
又しても守りだけの手が出るクセが取れない。
厚味を囲わない!と、反省しきり
頷かざるを得なかった。

右下白133.135と、2手かけてヨセてきたところを、
黒140のツケコシ一閃、その肝心の白2子を切り取った場面は
本局のハイライトとなった。めでたしめでたし。
白がツケコシを切ったのが悪かったようで、
白は何を打ったか分からない。

この応接が本局の決勝点となった。