碁が変わってきている

                           宮垣 実 自戦記


家田隆二八段 vs 五子 宮垣 実

  2005年7月7日 於 ランカ
 118手完 黒中押し勝ち




家田先生が首を傾げておっしゃる。

「おかしいなぁ。前の時からおかしいとは思っていましたが、
宮垣さんの碁が変わってきている。やっぱり・・」
そう言いながら、「こりゃあかんわ」と投げていただいた。



黒にはミスもあったけれども全体として余裕のある戦いで終わった。 
この指導碁に喜んでいるといつかひどい目にあわされると思うが

当分は5子局でお願いしよう。




 家田先生の評


@白9ツケに黒10は異筋で、間違い。基本のツケにはハネて、応えなければならない。

A黒16は白17と下辺の形を整える前に、5の一路右の急所から急襲せねば正着ではない。

Bそれから黒76は、白69の石の取り方が違う。74から横に引いて取る。
これは、10の十八のオキが直感で閃きたい。それが有段者の手筋と。
石の取り方ひとつも慎重にという言葉が妙に心に引っかかる。

C白97から動き掛け、どんどん冒険を試みられたが
黒118と根元を切ったら投了して下さった。