家田隆二 八段   vs    3子  吉田 健



2011年6月20日 於 稲葉プラザ教室

100手完  黒中押し勝

                                           吉田 健自戦記


風鈴会として最後のプロ棋士の指導碁が家田先生にお願いする事になり
思い出に残る一局にしようと心に決めて指導を受けました。
先生は本当にお人柄が良く、緊張感の中にも心がゆったりしていて
萎縮する事無く、伸び伸びと打てた事に深く感謝申し上げます。

 白石を挟む時の高低 
白3に対する黒4の挟みは高くカカルのが良いとの
高野先生の指摘に納得

すぐに白5から白7で上辺は何となく黒が打ち難くなった。
その原因が低く挟んだ黒4にある。


 ヘボコスミも
場合により巧手になる


上辺白15とはってきた時黒16・18とハネ継いだが
白19とハネられて黒石が分断された。

これが上辺で白に十二分に打たれた原因で、
黒16は白19とヘボコスミで繋がる一手だと
高野先生の指摘にこれまた納得.

自分の石がつながり相手の石が孤立するまさに碁の原点、
これを忘れて碁は打てない。

 キリコミとノビが大切
左上辺黒30黒32にキリコミとノビが
後の黒34黒36の二段ハネとなり
最後黒46でここの分かれは黒充分で
家田先生からも高野先生からもお褒めを頂いた。


黒72のアテと
黒74のツギ


かなり長考してこれを打ったが、
だまって黒74のツギでよかった。

黒72の左にハネられても白61の下に伸びていて厚く
腹は立たないとの高野先生の 指摘もうなずけたし、
もう少し局面を広く見ないと いけないと思った。


最後は丁度100手目でこの手を見つけたので、先生は投了されました。

最後の思い出の一局がまだまだこれからの碁と思いますが、
先生は私に花を持たせて投了されたのだと思います。

ご指導有難う御座いました。お陰様で良い思い出の一局になりました。

                                        以上