和局に乾杯

                                 吉野従生自戦記

家田隆二八段 vs 吉野従生

 3子局
    2004年5月6日 於 ランカ
   200手以下略 和局

 今日はじっくりとした碁に挑戦しようと決めていた。
 したがって、白の小目に、ケイマにかかったのは初めて。
 終盤、白127で要の4子を取られて、やんぬるかなと天を仰ぎ、
 敗戦を覚悟した後、懸命にヨセていたら、意外に細かい。
 最後の踏ん張りで、和局に持ち込んだ。
 僥倖ながら、めでたしめでたしの一局!

 家田先生の解説を中心にこの和局を振り返ってみたい。

 ●8は2-九スベリがよい。
 ●14では直ちに3-五へツケコシだった。
 ●20はもう一路上のツメがよく、スベリの攻めを狙うところ。
  14.16と活きた白を封鎖しても感激がない。
 ●40以下の打ち回しは見事!とお褒めに与った。
  ただし、●54は緩着。55へ先行すべきだった。
 ●64は65にマゲ、白のノビを待って、64だった。
 ●78と、右下隅を守って、黒優勢。
 ○は65.69と、右下隅にアシガカリをつけて、○91と打ち込んできた。
 ●96は97にオイて、全滅を期すべし。
 黒は右下隅の白を生かし、98,100と、左辺の白に狙いを付けたが、
 ●126は失着で、127を見落としていた。
 したがって、●126では10-十五に打つべしであった。

 おわり。





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