破綻した大斜 吉野従生 自戦記 家田隆二八段 vs 吉野従生 2子局 2004年11月4日 於 ランカ 139手完 白中押し勝ち 大斜の変化をぶつけてみた。 どんな変化にも、その上で、対応され、 私の付け焼き刃の研究がフイになってしまう。 プロの底力にほとほと感心してしまう。 破綻していく過程をご覧あれ。 家田先生の評から 黒36オキは無謀で、当然38の右にカケツギだった。 白の確定地は40目だが、まずまずであったか。 黒56は70に打つのが好点と、指摘される。 すなわち、鈴木越雄が呉清源に挑んで、 小目に肩をツイテ(本譜70に打ち) 8目残し、世に鈴木流を問うた有名な手法。 白103に対する応手を過った。 かといって、対応が難しかしく、 111の断点が残っている以上、 若干の手段は当然あるはず。 白117が掴まらないならば、・・観念した。 |