私の2子局対策

                                    吉野従生自戦記

 家田隆二八段 vs 吉野従生

 家研 2子局
2005年1月3日 於パレスサイドホテル
 201手以下略 白中押し勝ち



私の2子局対策は

自分の空き隅で、大型定石を打って、
互角に戦い、2つの置き石を活用すると言う作戦である。
大型定石には大斜・高目・ナダレ・etc.とあるが、
最近はもっぱら大斜を愛用している



 家田先生は私の大斜作戦に対して、
常に私の未経験定石を打たれるので、いい勉強になる。
 今回は、白13と古典定石で、勿論私は未経験。

 右上隅、黒38では39と、オサエルべきであった。
 結局、5子を捨て、黒58と、上辺を大きく囲った。

 白は右辺を先手で決め、白67と、1子を担ぎ出した。
しかし、これは明らかに打ちすぎで、白は苦境に立った。

黒は調子に乗って、黒92と、トンだが、これはぬるく、
黒4.10.の2子を93の右にカケツイで、助け出して、
白の攻めに回ったら、白はたちまち迷惑だっただろう。
故に、白93で、白はとりあえず安堵した。

また続いて、黒94ノゾキが大失着で、敗着となった。
白95から順次先手でうまく立ち回られて、白103となっては、
すべてタケフをノゾイタことになり、黒は2つに分断された。
割られた左辺を別々にイキルことになってはゲームセット。

では、黒94はどう打つべきか・・
103の2間で、左辺をツナイで、ゆっくり白を攻めるべき!
簡単なことが見えないとはと
天を仰いだ。



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