大きなお年玉を落とした

                                       吉野従生自戦記

家田隆二八段 vs 二子 吉野従生

2006年1月4日 於 パレスサイドホテル
202手以下略 白5目勝ち




打ち初め
新春打ち初めの一局。

大斜
左上で、大斜定石のぶっかけ戦法を仕掛けたが、まずまずの分かれ。
手順中、黒34では37にケイマがよかった、と、評がある。

方針変更
黒82から乱戦になったが、中央の5子を捨てて、
右辺の経営で打つことに方針変更。

逸機
黒114まで、ほぼその目的を達成したかに思えた。
 しかし、陽動作戦とも思える白115に、黒116とつられて応じたのが逸機だった。

ここでは、中央の捨て石を活用して、99の上にキリ、
上辺を大きく荒らす手があったと、評。

悪手、

黒146

黒174

終盤で悪手連続、敗勢へ傾いていった。

 黒146のため、白147となり、右下隅に手を生じた

 黒174は手抜きでも、セキ(しかも白の後手セキ)にしかならず、
中央にケイしておけば、黒に残っていたようだ。