快勝の二局目

                               吉野従生自戦記

家田隆二八段 vs  2子 吉野従生

2006年8月3日 於ランカ
133手完 黒中押し勝ち

堂々の布石
三ヶ月ぶりの家田先生の二子局の指導碁。
白はミニ中国流。黒は三連星の立ち上がり。


囲みの中で、
白はまんまと活き


64まで、中は真っ黒けとなった。
その代わり、隅・辺は白の支配下。

したがって、中の白はどうかと攻防激化。
しかし、白99までまんまと活きてしまわれた。


石採れず

ただ、

実戦の妙手


流石!と感心してばかりもおれない。

右上隅へ白101と殴り込みの急先鋒が来た。
黒も拱手してもおれない。最強に抵抗せねば。

黒102が手筋の手裏剣で、白に活きなし。
因みに、102のケイマの取りかけは条件があって、
知っていたが、実戦で打ったことがなかった。
これがプロ相手に決め手になったとは嬉しい。

明暗を分けた。
左上隅は黒118から手を付けて、活き。
これも、巧くいきすぎた感じで、痛快な結末。
この両者の差の分だけが明暗を分けた。

快勝2局目
以下は黒間違わず打ち進み、
久しぶりの快勝となった。