恭賀新年2014 初打ちの碁

記憶の碁 2014-01



阿部正利 vs 先 高野圭介
        逆コミ3.5目

2014年1月1日 サンサン囲碁ネット対局
195手完 黒中押し勝ち

                             高野圭介自戦記


  
東の空                          西の空

初春の須磨浜で、元旦の朝を迎えた。

今年から、一局毎に、「一石入魂」という碁に心掛ける。
良い碁が出来たら、「記憶の碁」として、留めたい。


 正月の初打ちほどすがすがしいものは無い。
心静かに盤に向かい、第一着を下ろす。
初詣でにも似た気分である。

 厚い?緩い?  
昨今の碁は足が速く、布石からスピードがある。

今村俊也九段の世界一厚いような碁は
通らなくなってきているようにも思える。

趙治勲は言っている。厚い手を打たれれば、
「緩い手を打ってきた。シメタ!」と思えばいい」。

 記憶の碁 01  
私は時代に逆行して、
高中国流から厚い厚い野を身上としている。
本局も、
白は「緩い、シメタ!」で白86と、ノビ切った。
確かに、強いところ。
取れない!と言っているのがありありだった。

事実、何度も挫けそうになったが、
結果として、ランク上位に逆に攻め切って、
嬉しい年頭の記憶の碁となった。

 


高野感想


 
黒37までいやが上にも厚い
黒43ツケはチャンス
白60は眼形を10も作った。
黒77は絶好の機会。白78はサスガ!

黒107まで、中手となったが、ここからがたいへん。
白142と封鎖完了。いざ、攻め合い!

黒145・147の筋は絶妙の手筋!
黒153はトドメの匕首
黒157でシノギ切った。