囲碁アラカルト




6.精神的バックボーン




メンタルな様子見

メンタルな面の最たるものが様子見ということ。

理外の理もあるが、
「ちょっと」の一手は中盤でもヨセでも、
理に適った一手法。

敵陣に一着置いて様子を見る。
AIなど、
敵石に一着付けて様子を見るのが独得手法。


 

形勢判断の三視点

今、勝っとるか負けとるか?形勢判断の三視点。

弱い石ないか? 地合はどうか? 形の崩れは?



そもそも、
一局の碁の形勢は、打ちながら自ずと分かるもの。
必勝点はここ!と、打てたとき、「決まった!」

足りないときは、「いざ、勝負手!」





琴棋書画

碁は中国に生まれ、四千年の歴史がある。
古来から琴棋書画が教養の四大芸と言われてきた。

日本では一三五の秀策流に始まって
星・三々・天元という呉清源の新布石。
武宮の宇宙流:小林の地下鉄。

「碁は碁打ちだけのもんじゃて」とは大井万兵衛翁。




AIの碁が碁を変えた

2017年、AI囲碁の登場です。
人間の叡智の結晶である碁と
人工知能が創り上げた碁とが寸分違わない。
全くの驚きです。

2021年の今日、正確無比の形勢判断
毎局のように、ダイレクト三々・ツケ二段・
単ツケ・カタツキ・二間高ジマリ・etc.



A I と人間叡智の碁

今の囲碁は百花斉放。世界中に広まっている。

人類がAIと共存し、人間の存続する限り
烏鷺の仙境はますます幽玄の味を湛えてくれるでしょう。

この得難いチャンスに生を亨けた私たちは
心から碁に埋没できる歓びを謳い挙げましょう。