気合いという理外の理が産んだ2人の作品

第31回保健医囲碁大会

cf:第30回保健医囲碁大会

                                                 高野圭介


大坂のど真ん中、ラマダホテル(旧東洋ホテル)での大会である。
かっては関西棋道会という素晴らしい碁会があって、懐かしいところだ。

本会は私はこれで2回目の参加で、
結果と言えば、昨年の秋に引き続き、決勝での敗北となった。

スイス方式の第3戦は羽田 回先生との1局で、まあまあ実に面白い作品となった。

まあまあ、並べてにて下さい。





今朝,、散歩道で聞いた面白い話が・・・


私がタクシーの運転手になったほやほやの時のことです。

「私は道が判らん」と言ったら、社長は「客に聞け」と言う。

さて、客が江戸っ子で指示された土地は不案内のところ。
当時、カーナビも無く、そういうときは、道を聞きながら走るか、
断るかしなさい、と言うのです。

ひどい会社でした。


この碁もそんなところで、石案内もなく、判らんから面白い。

気合いの前には気合い無く、気合いの後にも気合いなし。
つまり、石が石に聞きながら気合い充分に打たれた。






互先 高野圭介8段 vs 先番 羽田 回8段
                先番6.5目コミ出し

2009年3月   於 ラマダホテル
220手完       白中押し勝ち

滝口政季九段解説
白8ハサミ開きは当然。
黒15ツギは頑張り過ぎ。
白18ハネは緩着。定石通り、2の2に置いて、攻めるところ。
左上、黒41キリは無理手。
左上のコウ・・手順中、黒59では52の下に切って、フリカワリ。
次いで、46の下に4子を取れば、黒良しだった。
ただ、本譜のフリカワリは白の厚み強大で、白良し。

白64カカリは、何でも無いようだが、さすが高段者。
白138コウの解消は正解。形勢判断は間違っていません。

総評
実力者同士の対局で、打ち過ぎと無理手が最後まで影響したとはいえ、
流石の熱戦譜でした。


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