Veni vidi vici.=「来た、見た、勝った」
   「ヴィニ・ヴィデ・ヴィシ」

   

                                          高野圭介

川奈C.C.
 待ちに待った川奈C.C.でのゴルフである。

1番ホールから、パー4.4.4.のところを5.6.4.で上がって、
4番ホール打ち下ろしパー4.のティーグランドに来た。

253ヤードの距離
曇り空で250ヤード先の前の組の人が小さく見える。
家田先生・梅影悟彦・松本倶之の3人がアプローチ中だ。

 説明書に4番ホールは
ハンディキャップ7で、
「グリーンエッジまで打ち下ろし253ヤードです。
前方組がホールアウトしてから、お打ち下さい。」
とある。

 



Veni
vidi
vici


注意書きに、
4番ホールはVeni vidi vici. という異名が付いている。

 注:
「来た、見た、勝った」(羅: Veni vidi vici. )は
古代ローマの将軍・ガイウス・ユリウス・カエサル
(Gaius Julius Caesar)が、
紀元前47年のゼラの戦いの勝利を、
ローマに知らせた言葉とされる。


Hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9 Sum
Par 4 4 4 4 3 4 3 5 4
Score 5 6 4 3 5 7 5 4 4 43
253y
                     
Hole 10 11 12 13 14 15 16 17 18
Par 4 3 4 4 4 3 4 5 4
Score 5 5 4 5 5 2 5 5 6 42


ドライバー
一閃


 吉野さんが「あんなところまで届くような人は誰もいない。
高野さん、もう打ちましょう。」
 私はよっしゃ!とばかり、素振りを始め、それではと、
ドライバー一閃、手応え充分、フワーと、飛んでいった。

乗ったみたい
 見れば、下で、ぱちぱちと手を叩いている。
おお、乗ったみたいやで。へー凄いなぁ」
「ホンマやなぁ」



ポンと
飛び上がって


打ち込んだ悲哀に心は沈んだが、
ワン・オンの奇跡に心を躍らせながら、
降りていくと、あるある・・・ピン奥6bぐらいのところに
確かに乗っていた。

下りのややフックライン。入ったら、イーグル。
ヨミに読んで、しっかり打った。

ところが、どうだろう。
ゼクシオのボールがポンと飛び上がって、
コロコロ・・・と、2bも残した。
 何という打ち方をしたのか?と、思ったが、
これを沈めて、バーディ。

祝福
 松本さんと梅影さんが握手をしたり、手を叩いたりして祝福してくれた。

     
いたずら顔
 後で分かったことだが、
この高麗芝のグリーンには大きな凹があって、
そこにボールが嵌り込んでいたのだそうな。

 また、その凹は人工凹?とかで、
悪戯坊主の靴の底が成せる業であったとも後で聞いた。

もし、ベントなら、球の半分も沈んでしまう。
高麗芝だから、マシだった。否、気がつかなかった。
それが不運?

 私はこれを聞いて、
やられた!と、少年のいたずら顔が浮かんできた。