名門・オールドコース 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　梅影悟彦
ゴルフの 歴史	ゴルフのルーツと言えば、 牧童が野原で羊を飼いながら、 棒切れで小石を打って遊んでいたのが始まりとか。 英国でスポーツ化したゴルフ場が造られた時には、 一番大切な設計コンセプトを 「自然の有りがままを存分に残す」 というものでした。
名門 オールド コース	その後、アメリカで盛んになり、TV放映等で、設計は 「広く、雄大に、スポーツ向きの起伏に改める」 と変化していった。 今回、プレーしたサザンクロスと川奈の両コースは 英国時代の面影を大きく残すコースである。 そのため、前方が見えなかったり、 急な丘を越えていったりする。
夢見ていた コース	私がクラブを手にしたのは、 40年前、25歳の時のことである。 当時カラーテレビは高価で、我が家ではモノクロで、 国内ゴルフ・トーナメントを見入っていた。 競技コースはサザンクロスであったり、川奈ホテルであったり、 密かに一度はこんなコースでプレーすることを夢見ていた。
いよいよ本番	念願適って、 伊豆の名門で、ゴルフをすることに恵まれ、 このオールド・コース独特の佇まいに圧倒されながらも ティーショットと相成った。
クラブを 振り抜く	今回はダブルペリアの競技で、 ベストスコアを目指す必要もない。 スコアを気にせずにショットを楽しむことが出来る。 目一杯、クラブを振り抜くことが出来る。 ゴルフは楽しまなくっちゃ！

球踏ん付けちゃった 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　梅影悟彦
川奈 ４番ホール	さて、川奈・４番ホールでのこと。 私たちはパターに入っていた。 そこへ、球がグリーンの手前から、コロコロと転んできた。 10ﾔｰﾄﾞばかり転んで、ピン奥７ヤードのところで止まった。
何と、お見事！	打ち下ろしとは言え、 265ﾔｰﾄﾞ・パー4のコースだから、 テーグランドからは人間も人形のように小さく見える。 何と、お見事！思わず、パチパチと拍手した。
この歳では 100回に 1回もない	次の瞬間、あ、打ち込まれた！と・・・・ まあ、この老齢の碁吉会のこと、 ワン・オンなど、100回に1回もない。 いや、無限にない筈だからこそ、 打ってきたのでしょうが・・・、 しかし、あってはならぬこと。 次の瞬間、あ、打ち込まれた！と・・・・ お仕置きを考えた。を考えた。
危険が伴う スポーツ	そもそもゴルフは危険が伴うスポーツである。 もし、打ち込まれたら、どうする！？！？ １．打ち込まれたボールを後ろの組に打ち返す。 ２．掴んで、OBゾーンに放り込む。 ３．これをバンカーに入れる。 ４．ポケットに入れて持ち去る。 ５．カップの中に入れて、ホーインワンの散財を期待する。 ６．「大金の勝負をしていて、お陰でパットを外した。 負けたお金、100万円をお前が支払え！」と、 実際、 ヤクザに100万円分捕られた人を知っている。 ６．今回はどうしよう？？ どうしたと思われますか？
体重を掛けて 踏みつけた	仲間内の、素晴らしいことの証しでもあるこの一打！ 松本さんと協議の上、これを決行した。 グリーン上の誇らしげな球を全体重を掛けて踏みつけた。
球はピョコンと 跳び上がって	私らは次のティーグランドで、 次の瞬間を声を潜めて見守った。 そうとは知らないＫさんは意気揚々とラインを読んでいる。 パターを打った！ 途端に、球はピョコンと跳び上がって、コロコロで、止まった。 Ｋさんは首を傾げ、眼を丸くして、怪訝そう。 何が何だか分からないままの様子。
やった！と、 握手	私らは、やった！と、握手して、 次の５番ホールへ向かいました。 まぁ、３パットのお仕置き。これが答えです。
何と、バーディ	後で聞いたら、何と、バーディだったとか。 うーん、やられた！
ハプニングは つきもの	ゴルフにはハプニングはつきもの。 次回も、何かの起きるのを期待して、 又の機会に、楽しくプレーしましょう。