井山裕太少年の面影

                                                          高野圭介

鮮烈井山! 度肝を抜かれた。
これが若干19歳、若者の打ちッぷりだろうか。
 2008年、第33回名人戦の新聞見出しである。



これよりちょうど10年前。



1998年の春、阪本清士さんのご尽力で59名参加し、実現した大会。

因島での写真は杉田明子撮影・奈良の竹之内正子さま提供


井山少年は最上段のど真ん中に居ます。見えますか?


手ほどきされた
お祖父ちゃんに
手を引かれて
9歳の井山少年が
碁吉会・因島大会に参加した。

そのとき、
天下御免の村上文祥と対戦した。

それを記念して、
碁吉会から「碁吉本因坊」の
賞状を贈ったりした。









表彰状

碁吉本因坊 井山裕太様

あなたは第17回碁吉会因島大会において、
頭書の称号を贈られました。

天賦の名人碁所の資質を亨け、
平成の囲碁ビッグバン茲にありと、
ガウスの出現の如きデビューを
されたのであります。


願わくば俗世の色香に惑わされず

碁吉精神をもて、
天下に君臨されむことを祈願いたします。


平成10年4月13日
碁吉会会長   高野圭介 印


表彰状

碁吉本因坊  村上文祥様

あなたは第17回碁吉会因島大会において、
頭書の称号を贈られました。

不精者と自讃されているあなたが因島発信の
新規約・所用の中断を提唱し、
公用のルールとして定着いたしております


このたび、新しい囲碁観と共に
碁吉会に格別のかかわりを頂きましたことに
心より感激するものであります。

平成10年4月13日
碁吉会会長   高野圭介 印








碁吉会のトップ・プレーヤー
天池三男さんが
井山少年に白番で打ち、
2目半勝った。

棋譜は間もなく記載します。


お願い

碁吉会と碁縁浅からぬ井山裕太棋士の大成が待ち遠しい昨今です。
やがて来る、栄光の日には
「井山特集」を計画します。

因島を初め、近鉄囲碁祭りやその他のところでの、皆さまの想いを
写真や文章で、逐一主筆・高野までお寄せ下さい。
お待ちしています。