名人戦・井山裕太語録・名言集

第7局(決戦の譜)

                                       神戸市  高野圭介





ファンの集まる前夜祭でのスピーチも初めてだったが、
周囲の心配をよそに堂々と振る舞い、対局が終わればさわやかに笑った。

 歴史的なことが起こるかもしれない第33期囲碁名人戦七番勝負を通じて
井山挑戦者の心情のほとばしりをいろんな言葉に残しました。

前途洋々、日の出の棋士・井山裕太の名言
噛みしめて味わいたいと思います。

裕太少年のプロ宣言
私が司会をして宴を取り持っていたところへ、
少年の祖父鉄文氏から、申し出でがありました。

「裕太が、皆さんにお話ししたいことがあるというから
マイクをお願いできますか?」

「はい、どうぞどうぞ!」と、マイクを向けました。

ばくは、井山裕太です。ぼくは、プロになりたいので、
一生懸命頑張りますから、皆さん応援してください。
」と、
はっきりした口調で話されました。

1998年4月12日
碁吉会因島大会・宴会司会者天池三男談
 


井山裕太少年が東大阪市孔舎衛小学校の卒業文集に書いている。

将来の夢

「もっともっと勉強して、世界一になれるよう、がんばります。」


インタビュー・記事 北川史朗・・囲碁梁山泊より



碁の自由さと深さ
 全日本早碁オープン戦の優勝を決めたとき、熱戦を振り返って、
囲碁の魅力は「打ちたいところに打てる自由さと、
なかなか答えが分からない深さでしょうか。」


2005年10月09日付け、朝日新聞紙上


今日は勝ちたかった
 第12期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦で、
小林覚九段を破って、国内棋戦の史上最年少優勝を果たした。
賞金1000万円を獲得した。

そのとき
「新人王は決勝で負けたので、今日は勝ちたかった。
本当に嬉しい。
世界戦でも結果を出せるように頑張る!」


2005年10月9日付け、読売新聞紙上

出来過ぎです
第12期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦で、優勝した。

そのときの言葉

「出来過ぎです。
史上最年少と言うより、大きなタイトルが取れたことが嬉しい。」

2005年10月9日付け、スポーツニッポン紙上

年下に負けたのが
ショック

かって、中国の少年少女の大会に特別参加したとき、

「自分が9才で出場した中国の少年少女囲碁大会で、
年下に負けたのがショックだった。
負けず嫌いですから・・・」

イチローのフアン
第12期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦で、優勝した。

そのとき、
「韓国ではぼくの同世代がどんどん活躍している。
国内はもちろんですが、今後は世界戦でも結果を出したい。」

「趣味は大リーグ観戦で、
イチローのフアンだから、マリナーズが好き。
でも、ことしは強くないから、ヤンキースを応援しています。」

2005年10月9日付け、朝日新聞紙上


「最年少優勝
「最年少優勝は知っていましたが、世界には僕と同じくらいの年齢で、
もっと活躍している人がいるので、負けないよう頑張りたい」

2005年10月9日付け、毎日新聞紙上


       

打ちたい手を打って、
勝ちたい!



第33期囲碁名人戦七番勝負を前にして、抱負を述べた。

「二日制は体力面や精神面がどうなのか、やってみないと分かりません。
対局中に一晩過ごさなければいけないので、
ちゃんと眠れるように切り替えたい。

8時間の持ち時間も未知の世界です。
皆さまから期待してもらえるというのは幸せなこと。

ともあれ
、最高の舞台で、戦えることをしあわせに感じながら、
普段と変わらず、{打ちたい手}を打てればいいと思う。
もちろんやるからには勝ちたいです。


2008年9月1日付け、朝日新聞紙上


注目されることは光栄
「7番勝負はあこがれの舞台だった。
張栩名人はずーと目標にしてきた。」

「年齢のことは自分では意識していなかった。
注目されることは光栄なので、一生懸命頑張ろうと思った。」


「張栩名人から
凄い迫力


張栩名人から凄い迫力を感じました
七番勝負は体力的、精神的にきついけれど、
戦えるという楽しみの方が大きかった。」



子供たちが碁を
始めるきっかけに


自分が活躍することによって、
小さい子供たちが碁を始めるきっかけになればと思います。


また来年、
この舞台に立ちたい


このシリーズの最終戦・第7戦を打って、
「自分の力は出し切れたと思うが、実力が足りなかった。
また来年、この舞台に立ちたい。」

「そのときは今よりも成長した自分でありたいと、
思っています。」




名人がイヤマユッタと石を褒め

 鎌倉市  小池鉄雄

師匠 石井邦夫九段
六局目が始まる前に、
「石にかじりついてもという気持ちで・・・」と
いうメールをいただきました。

張栩名人の井山評
井山さんは世界標準の実力がある。
今は、自分の方が強いとは思っていない。
間違いなく、今後の日本を背負うて立つ存在・・・


囲碁評論家の眼
寝る度に強くなる井山は更に成長を続け、
超一流の壁を突き破ったとき、
日本のエースの座が待っているだろう。」



2008年ジャーナリストクラブ賞 受賞

週間碁の読者欄から
井山八段残念!

捲土重来を期して、再度挑戦して貰いたい。
彼こそが将来の日本を背負うて立つ男だと、信じています。

佐賀県 横田 宏


かって、40代でなければと言われたタイトル。
ゴルフの石川遼じゃないが、
この若者の活躍に碁会の盛衰がかかっている。

東京都 鶴田幸男