寸感

碁の島・碁きち会因島大会プロモート

                          阪本清士



村上文祥 vs 3子 井山裕太 公開対局


文祥さんの
ご尽力



碁きち会因島大会は,
故村上文祥さんのご尽力により,
盛大に楽しくかつ印象深い大会になりました。

因島市観光課,村上栄昭会長へ文祥さんの紹介のお陰で,
ホテル・観光の手配から因島の方々との対抗戦も
実にスムースに運べることになりました。

「しばらく帰省をしていないので、
大会の日に合わして帰省しましょう,
対抗戦の上位が因島では揃わないので,
早稲田大学囲碁部のOBを呼びましょう」

と配慮をいただきました



小学校名人の
井山裕太さん


一方,
小学校名人の井山裕太さんが来て頂くと
会が盛り上がりますので,お祖父さんに連絡をしました。

会の一週間前に大阪の十傑戦が始まるので,
その結果次第とのことでした。

幸い(?)に参加出来るとの知らせがあり
大いに喜んだ次第です。


ここに,村上文祥対井山裕太戦が,
参加の碁きち会会員,因島の方々の
固唾を飲むなか実現しました。


前日の前哨戦


実は前日のこと、
村上文祥 井山裕太の前哨戦を行いました。
そのとき、手合いは3子で文祥さんにお願いしました。

内心は,文祥さんは下手打ちはプロ以上の実力者だけに,
裕太さんが前半で潰されないかと
一手一手を祈るように観戦したのは,私にとっては
初めての経験であり胃が少し変になったものです。



結果はやはり届きませんでしたが,
次回に期待が持てるところもありました。

局後,手応えから,文祥さん
「10歳前後は,自分の経験から一局ごとに,
極端なときは一手ごとに,自分が強くなっていくのを
実感するときがある」
と言っておられました。

おそらくは
翌日の結果を予見されていたのかも知れません。




ガラリと
変わり

圧勝!

ここに
村上文祥対井山裕太戦公開対局実現しました。

翌日の二局目は
参加の碁きち会会員,因島の方々の固唾を飲むなか

黒は一歩も引かない前向きな着手に
一晩でガラリと変わり圧勝しました。


このときに
今日の井山裕太さんの原点を見た気がします。



棋譜を記載
小学生名人井山裕太198手、圧勝の棋譜を記載します。

一手一手、ご鑑賞下さい。


大会出発間際の1時間に
私と早碁を数局打ちました。

そのとき、裕太さんが

「碁は大好きで本当に面白い」
と言っていたのが,
ついこの間のようです。


石井邦夫九段
との
師弟関係


 読売テレビの9路盤の勝ち抜き戦で,
座ったら盤の向こうに手が届かない井山裕太さんが
収録の度ごとに実力をつけて五人抜きをして以来の
石井邦夫九段との師弟関係は格別なものがあります。

家が離れているのでネット碁での指導碁,
裕太さんが打った碁の添削等により院生に,そして入段,
昇段と心底共に喜びを分かちあってこられました。

 碁は闘いにありで,部分での戦いの指導に
特に注力をされていましたが,
何年か前に,部分での戦いのヨミの深さと早さは
勝てなくなったと嬉しそうに言っておられました。



名人戦の
天王山


今まさに,名人戦の天王山を迎えました。

師匠は,井山裕太八段の一手,一手に
人一倍一喜一憂をされておられると推察します。

裕太さん,師匠を早く楽にしてあげて下さい。