いずみの会2010 レポート

                                                  高野圭介



 
碁吉会・大阪道場
ここ桃山台に、井原嗣治宅がある。
玄関脇には
「碁吉会・大阪道場」と石の表札が立っている。

あの、日中の暑かった空気はどこへやら。爽やかな秋真っ只中で、
あの、ほのぼのした空気の漂う「いずみの会」となった。

いつもながらの楽しい人達で和気藹々と碁を打ちました。

 
   
    
戦績 
 入れ替わり、立ち替わり、今井一宏プロ、村岡美香プロのお二人に指導碁を戴きました。

雛壇トーナメントで、見事優勝された三人。藤岡和夫・奥喜代孝・高野圭介。

   
    碁友・藤岡和夫   
藤岡和夫7段の初参加です。

藤岡さんはかって、東洋ホテルでの「関西棋道会」のお世話をされており、
今日は当時の会員、阪本清士さんらとも歓談されていました。

昨今は、橋本昌二先生を最後まで支えられていました。

1999年に大分東洋ホテルの総支配人として転勤されていたときのこと、

世界アマが当ホテルで挙行されました。
坂井秀至さんが、決勝戦で、分のある半コウを失し、
作ってみたら、半目負けで、優勝を逃した、悔しい話。また、
首藤 瞬の叔父に当たる、首藤浩巳さんのとのことなど、
懐かしい諸々の話でいっぱいでした。

 


今井一宏七段 vs 2子 高野圭介

                                          高野圭介自戦記

2010年9月18日 於 いずみの会

202手以下略 白3目勝ち

今井一宏プロはその昔、私が玄遊会に在籍中、まだ小学生で、
北口 満さんが連れてきて、皆さまに打って貰っていたのを思い出す。
懐かしい先生。


今井一宏七段評

黒14は15にサガリの方が白は嫌な感じ。
白3が二間高掛かりなので、黒2の石は余裕がありそうだから。

黒40はツケる方向が良く、黒50小桂馬シマリが大きくて、黒充分な布石。

黒56キリはなかなかの気合いで、碁が賑やかになった。
別法として、白41の左にアテは上辺の打ち込みを見て厚く、充分と思った。


白65ツケの対応は黒72まで、黒はソツがなく相場。

黒の余分な手が3つ。

1.黒72は単に72カカエで、いろんな味を見るところ。楽しみなキキを失ったのは大きい。
2.黒86も単に90くらい。86は後で、いつでもキク感じ。
3.黒112を打たずに、黒4のコウトリに回れば、右下隅白の眼形が怪しいから、白、しんどそう。


黒120で左下隅をシマれば、黒分かりやすく、形勢良さそう。

黒132は本局随一、面白い手。
手順中、黒138マガリを打たれ、白苦しい。白139も辛い。白143も辛い。


敗勢の中から、白153ツケから、中央を荒らして、何とかヨセ勝負になったと思った。