早朝太極拳

                                      高野圭介



洛陽の太極拳は圧巻だった。中国一の老師に巡り会え、神髄に触れる機会があったから。

 


洛陽理工学院 張 鴻超老師

・・・・高野圭介との会話・・・・

「張老師は中国一の先生ではありませんか?」
「いいえ、私は一介の老師でしかありません。」
「でも、大会に出て、優勝されますね。」
「そうですが、太極不求名次(順位を求めているのではありません)でも、第一名(第一位)ではあります。」
「生徒は何千人と居るのでしょうね」
「多過ぎて分かりません」
「一万人ぐらい?」
「まあ、そんなところです。」
「日本へは来られましたか?」
「私は38年間太極拳をしています。大阪・神戸に20年ぐらいに6回ばかり教えに行きました。
私の弟子が大阪・神戸に居ます。」
「金丸宏先生をご存じですか?」
「ああ、知ってますよ」

 


老師の表演は寸分の瑕疵も無い。完璧という言葉は老師のためにあるようだ。

 


 


 


 


 


開封の太極拳は皆さまとても親切だった。別れを惜しんだくらい。表演は通常のレベル。

 


毎朝の太極拳は中国一の老師や地元の方との交流だった。