開封大会特選譜

互先 川口隆司 (日本) vs  先番  井上泰子
(日本)
                 黒 7.5目コミ出し

2015年5月10日 名人教授杯2日目第5局

200手以下略 黒6目半勝ち

                                        川口隆司 自戦記

 
2日目にコンピューターの悪戯か?井上泰子さんと対局することとなった。
これまで、なかなか勝ち星に恵まれず、又も勝てそうに無い気持ちだった。

それでも、勇を鼓して盤に向かった。

白の反省
序盤 左下隅、右下隅に目だけで生きる。ここで勝負あり。
なんとか打ち続けたが、中国式の計算を見ようと最後まで打つ。

審番員が来て計算をするが、アゲ石を碁笥に入れてしまう、
盤面上の黒石を10個ずつに並べて数える。
結果どうなっているのかわからなかった。

手順中、黒153とが左上を打ち抜けばもう黒のもの。
やっぱり、白は強かった。

高野の眼
白24は独創性豊か。見たことが無い。ダメと言えばダメ。
でも、これが川口さんの強いところ。

パズルが好きと言われるだけあって、読みの力は並で無い。
実戦ではその場その場の最善を求めて、何手もヨム習性がある。
中央の106手目コスミ付けとか、左上のコウにはじく手法は
高級な発想を示している。

今日の戦いの反省こそ、明日の地力をもたらすのだろう。