お手つきも楽し!「囲碁格言カルタ取り」 高野圭介 「ノビキリ一本睨みをきかす」・・・「はーい」 「囲碁は世界の文化なり」・・・「はい!」 いよいよ「囲碁格言カルタ」が始まった。 2005年5月8日(日)、離宮のお茶室での良き日である。 カルタ作りにかかって3ヶ月にもなるだろうか。 宮垣実さん肝煎りのカルタ作り、ようやく5組出来上がって、 畳の上で実際に取ってみたのは初めてだった。 競技として、どのようなカルタ会になるか? とても不安だった。 中山典之先生の監修になるカルタは読み手にとって 七五調が流暢で、とても読み易く、口ずさんでも歯切れも良い。 もちろん、碁の学習に大きく貢献できるであろう。 四人一組の源平合戦、橋口美香先生も真剣に必死の札取り。 半分の23枚以上を取ったのは河端和子、村上楓織のお二人。 カルタを取って、誰しもが「結構おもしろい」と、異口同音。 お手つきに、指が重なり合ったのも忘れ難い一コマだった。 問題点を聞いてみた。 「枚数がイロハ47枚しかないが、100枚に増やす方法はないものか」 「絵を描いて、もっと楽しいものに出来ないか」 「取り札の朱の文字は子供たちには要るだろう」 「朱の文字をもっと小さくしたら・・・いいかもね」 「朱の文字は不要。しかし、アクセントに何か無いかなぁ」 「本来の下の句だけで良いのでは・・・」 全く忌憚のない意見が続出した。嬉しいことだ。 これを印刷屋で発注するものとすれば、 300万円のお金と、四畳半いっぱいの倉庫を 用意しなければならないことが分かった今、 哀しいかな、差しあたり、大量生産は無理筋で、 今の手作りのカルタで貸し出しに応じる以外、 適切な方法がないことと思っている。 この「囲碁格言カルタ」はこの秋、 京都の拾翠亭でのカルタ会には、 もう一組のカルタを作成して、 二組の登場とするか。 また、この前日の7日の前夜祭は 全員九名で「シーパル須磨」に遊んだ。 早朝から、波打ち際で、ラジオ体操・太極拳を・・ 昼間は、本年大河ドラマ・義経の「一の谷の逆落とし」を 鉄拐山頂上で、ひと休みしながら、忠実に現場を辿って歩いた。 雨上がりの山も道も緑も気温も最高で実に楽しかった。 逆落としの最後の急坂で、可憐な花を見付けた。 赤田徳子さんが「何の花でしょう」と聞くので、 「知らん花」と返して、二人で「あははha」 ところが、後で「紫蘭」と分かった。 何と本物の「シラン」であったとは 神ならぬ知る由もなかった。 「紫蘭」の花 君知るや薬草園に紫蘭あり 虚子 古戦場蹄免る紫蘭の香 圭介
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