奇すしきえにしの亀岡囲碁まつり

                                          高野圭介

亀岡碁会  
武知ハルミさんから電話があった。
「今度の5日、亀岡で碁会があるけど、行かへん」
「ふーん、行こうか。乗せてくれる?」

どんな碁会かも知らなかったが、
松本さんの「いきいき塾」に関係のある碁会か?程度で、出掛けた。


   


着いたところが、亀岡市役所。
何と、亀岡市は先日訪問した寒山寺で有名な蘇州との姉妹都市であった。



大会は無差別級に出たが、四局打ちで、
1回戦2.5目勝ち。2回戦中押し。3回戦3.5目勝ち。4回戦中押し勝ちと、
妙にウンが憑いて優勝してしまった。

   

一局を本頁末尾に記載する。

聞けば、昨年2005年には京都の糸井庚代子さんが参加、
優勝の後の、大会であったそうな。


  

 
可愛い子どもたちが盤を囲んでいる
少年少女「九路盤大会」は別室で同時進行していた。

一番端の子ども二人の碁はポン抜き、シチョウが現れて、一丁前の碁の姿である。
温かい視線を送っている女性に聞いた。
「まあ、そうですか」と、生ま返事。
後で、紹介されたのが、当の女性で、井上綾子プロだった。
後で、
「お久しぶりです。この子は私の娘です。
上手だと言われても、ハイとは言えませんでした。」



もう30年も前のことだったか、南和昭・菊池康郎さんご一行さまが
少年少女囲碁の一団を連れて、我が家を訪ねてきたことがある。

当時高校トリオと呼ばれた、吉江康子、下地和代、井上綾子が揃って参加していた。
そして、その一団は瑠璃寺での囲碁合宿に出掛けたのだが。


    


「高野さんは前野四郎をご存じですね」と、声を掛けられた。
聞けば姫路の本郷寛美医師の弟君本郷孝博さんで、奥さんとご一緒に来られていた。
最終戦は小学生に当って勝ったが、四位入賞された。

   

昔の懐かしい話で持ちきりの昼食であったが、武知ハルミさんが
「あれ!私が第1回戦で、貴重な1勝させていただいた方です。」と、加わってきて、
また話が弾んだりした。


   

この二人の奇すしき縁にも結ばれていた大会では
同じ碁吉会の松本護、野坂由巳夫も同じ無差別級だったが、
楽しかったなぁと、言いながら車は東西に別れていった。

振り返ると東の山の端に十五夜の満月が昇ってくる。
武知ハルミさまのご母堂さまの詠まれた歌が浮かんできた。

湧き水の漣めるところ十三夜  艶子




 

本局は、本人さまの承諾を得ていませんので、匿名にしますが、
白128からのシメツケが利いて味良く、良かったものの、
事前に、黒138と、オシておれば、黒地が大きくて、
どうなったか分からないと、反省することしきり。


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