嗚呼、大魚を逸す

韓国公式戦第1局

白  李 政模5段(韓国) vs 2子 武田 康3段(日本)
Lee Jung Mo               

2009年10月27日 於 釜山・ Basamo Plus Baduk club
123手完  白中押し勝ち

                                              高野圭介自戦記

韓国の手合い 
プサンでの初戦、武知さんのお友達のご縁で対戦の運びとなりました。

われわれを歓迎する横断幕が飾られている会場での対局である。

一同感激の面持ち、相手側は男性5名は5段、女性は2段格とのこと、強敵である。
私は3段格といっているので二子での対戦となった。


チャンスを逸す 
実戦白1から14までの進行は白が低位であり、黒打ちやすいと思ったが、
白はじっくりとチャンスを狙ううち方と思われる。

白15のカカリには、左辺の厚みを背景に一間に厳しくはさむ。 
さらに白は23と挟み返し中央での競り合いとなる。

ここで、白45と打ったがこの手は薄く、
黒48のツケコシこシがきまっては黒のペースになるはずであった。

しかるに、黒66の伸びがとんでもない後退で、67の点に接ぐ一手であった。
それでこの碁は決まっていたと思う。

ああ、大魚を逸す。

あとは後退につぐ後退で白に左辺から上辺にかけ地をつくられあえなく投了となった。