勝てば喜ぶ単細胞


韓国公式戦 第4局



互先 洪 承希(韓国)vs 先番 松本倶之(日本)
                    黒6.5目コミ出し

2009年10月29日 於 韓国棋院
90手以下略   白中押し勝ち

                                                  松本倶之 自戦記

彼女は何事か話しかけた
うら若き女性、洪承希さんとの対局。
3段とのことだが、本当の実力は分からないので、
わたしが黙って盤上にある黒石の碁笥を引き寄せた。

彼女は何事か話しかけた。

多分、ニギリで決めようとかの意味だと思うが、そのまま<互い先>で打ちはじめた。



洪承希女史は明知囲碁大学卒。囲碁界で、飛んでる女性の中でも、No.1
囲碁テレビ番組のディレクターで、責任重大な立場にあるとか。
彼女は英語も日本語も堪能ですから、どんどん話してよかったかも・・・・

毎日が碁に漬かっている彼女にとって
今は、碁は友好の糧になっている・・・と、思います。

高野圭介


なぜか白石はキッテ来ない
進行途中、何度かわたしの黒石がキレル甘い場面があったのだが、なぜか白石はキッテ来ない。
これが幸いしてか、結局は黒の中押しとなった。

 
勝てば喜ぶ単細胞
顧みると、彼女はキッタ、ハッタなど激しくなるのを避けた気配がある。
親善対局だからだろうか。

わたしのほうは、そんな気配なんかに無頓着、勝てば喜ぶ単細胞の持ち主だ。
遠来の客に、いい思い出をプレゼントしようと思ったのかもしれない。


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