1.囲碁一家のこと 高野圭介 |
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囲碁一家 | 「囲碁一家」という言葉がある。 家族構成が家中囲碁だらけのような雰囲気のある家庭とうのか。 蛙の子は蛙で、プロ棋士の家庭には 結構散見されるが、 ふつうアマの家庭では少ないようだ。 聞くところによると、兄や姉を下が追い越せば、それで バランスが崩れて、形が整わなくそうだ。 |
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後藤文郷一家 | その昔、1980年も末の頃、突然、 後藤文麿という方が自宅にお越しになりました。 なんでも、「後藤家は囲碁一家という点で高野家と家族構成がよく似ているから、 お話ししたい」と言うことでした。 当時、私の方の、3人の子どもたちがそれなりに碁を打っていました。 それが「宍粟の碁」を媒介として、知られたようです。 お聞きしますと、ご子息が後藤文郷といって、東大囲碁部の主将だそうで、 ご両親も碁が好き、と言うことでした。 |
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将碁友の会 | その後、囲碁一家というのはあまり聞かなかったが、ひょんなことから、 倉科一家はとんでもない囲碁一家と言うことが分かってきました。 きっかけは、 倉科7段の将碁で打っている碁が、若々しく、切れ味の鋭い宮本武蔵のような碁で、 他の方には申し訳ないが、ダントツの雰囲気を醸していました。 将碁友の会に「どんな方ですか?」と問い合わせたのが最初でした。 |
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倉科囲碁一家 | かといって、たちまち全貌を表すというものでもない。 薄皮を剥ぐように、徐々に見えてきた。 祖母からお母さま、そして、姉妹と弟。 その活動ぶりが、日々の修練の賜物であることも。 これが倉科囲碁一家・・・次第に全容が分かってくる。 |