倉科夏奈子様が全国高校囲碁選抜大会女子の部の覇者となる


全国高校囲碁選抜大会女子の部

決勝戦棋譜解説   水戸夕香里プロ


                                       高野圭介



 囲碁一家の皆さま
倉科夏奈子様・囲碁一家の皆さまが来神される。
家族が全員高段者。 8月6日には皆さまでお迎えしましょう。

 優勝戦の棋譜  
第7回全国高等学校囲碁選抜大会女子選手権戦が
2013年3月に催されました。

女子個人の部で、倉科夏奈子・松本蟻ヶ崎高校 2年
(北信越代表)が見事優勝されました。

このたび、その優勝戦の棋譜が届きました。

 深くて早いヨミ  
夏奈子様の石は終始張り詰めていて、ユルムということがない。
筋と形に明るく、緻密で、深くて早いヨミに裏付けされた着手は
熾烈なまでの破壊力を発揮する。




第7回全国高等学校囲碁選抜大会女子選手権戦決勝戦

互先 榛沢 彩香    vs  先番  倉科夏奈子
                   6.5目コミ出し

  関東代表  渋谷教育学園幕張高校   北信越代表  長野県松本蟻ヶ崎高校

221手完   黒中押し勝ち


 実戦心理というものがある。
常に恐怖と決断に迫られての実戦は平素の実力からして何%も割引した成果しか出ない。
天下分け目の決勝戦で、持ち前の破壊力である。驚嘆に値する。感動以外何ものでも無い。

                             高野圭介記



夏奈子さんのとても素直な感想。


黒25は26でも良かった。より厳しく打ちたくなった。

黒31の切りはやりすぎかと思ったが戦いをしてみたかった。

黒49からコウにしたのは打っている時はあまり良くないと思っていたけど
今考えるとコウで正解だった。

白70からのぞいて切断してきたのには驚いた。

黒83とすぐに動き出したのはあまり良くなかった。

黒115と三々に入ったのは早すぎた。

弱い黒の一団をしっかりとおさまっておくべきだった。

弱い石をからみ攻めされて、156に出られた時は大石が死んだと思った。

負ける!と思った瞬間もあって本当に危ない碁だったが最後まであきらめずに
戦って読み勝つことができた。

本当にうれしかった。

自分の悪いところがたくさん見つかったから
なおせるようこれからまた努力を続けたい。