景徳鎮の子供達

私たちの囲碁対局場は群星学校(小中学校)の中にあった。



                                               高野圭介

   ここ群星学校は
小・中学生の学校だが、
私たちにはその
区別が付かない。

授業している傍の教室が
対局場だから、

椅子も子どもの椅子で、
足元ならぬ腰元も不安定。

しかも、授業そのものに
気を遣うこと,おびただしい。


 
早朝、
6時半ごろから登校が始まる。


・不思議なのは
登校中の子供達が、
いろいろ買い食いしなが ら
歩いて行く。

なぜなのかな?


ひょっとしたら、
独りっ子政策の瑕疵の
一つなのか?


 

 英語の授業中である。



しばらく聞き耳を立てていた
関口清さんは言う。

「相当高度なレベルの英語です。」



また、隣の教室では
先生の言葉をなぞって、
大きな声で本を読んでいた。


   
放課後は嬉々として遊びの場。

みんなが群がっている中で、
向こうの方に、ポツンと一人。

こうして、
誰もが大きくなるのだろう。


遊びをせむとや生まれけむ


 
思い思いの姿がとてもいい。

 この中の、ガキ大将は?


いつもの、「あの場所」のことを
「地方」チーファンという。

子供達も使うが、
恋人同士なら、秘密のところ?


遊びほうーけても
いい加減には帰るんだよ。

 

 お土産に、
「天頂V」のソフト
持参していた。



唐騰さんは喜んでくれたが、
学校では、無用!だった。


しかし、
雅永のパソコンでは、
子供達は
首を付き合わせて、
打ち碁に夢中となった。

 

この二人の子どもは
わが井上・加田先輩に
先番で対局した。

先ず、姿勢が良い。
賢そうに、強そうに見える。



中国式だと、
アゲハマは碁笥の蓋に
入れたりはしない。

地合の勘定の時は
全く関係ないんだから。

面白いね。