景徳鎮市囲碁学校訪問

2012年5月23日午後

                                       高野圭介



 景徳鎮囲碁学校
大会終了翌日の5月23日午後、景徳鎮市内の囲碁(中国語:囲棋)学校を訪問した。
 邵 亮平校長先生自ら応対して下さり、
現地の子供達と対局するという貴重な体験をすることができた。

景徳鎮囲碁学校・邵 亮平校長の碁との取り組みはまた格別だ。

学校の規模:
生徒数約200人、4歳半から入学可能。

今回の名人中外名士碁会・景徳鎮大会で、見事優勝された邵 亮平校長は、
実のところ、中高校生を含めて、20位ぐらいと言われる。つまり、

小・中学生には20人もの超弩級の生徒たちが屯しているわけだ。



国家一级裁判,江西省优秀教练员,围棋学羧校长,少儿围棋教育专家,曾获
市十届围棋冠军,被誉为瓷都“聂卫平"。

中国アマベスト10
現在、中国に中国を制覇して、6段の認可のある方は10名足らずだが、
その中の一人の先生が才能を引き出す仕事に当たっておられる。


余 志明先生

总教练,曾多次在国内重大比赛中获得名次,省冠军、景市围棋当今第一人。


 


4歳半以上の子どもの入門の手ほどきに当たる先生に徐春栄さんが当たっている

4歳児5歳児などには、子どもが勝てば、
どんどんオモチャを与えるという飴とムチの使い分けである。




白 付 文羽 vs 先 高野雅永

白中押し勝ち

 第1名 博 文羽(木偏に羽) fu wen xu  全国大会で優勝



 囲碁学校での日中交流碁について、景徳鎮のオンラインニュース

 
中国評


日本語意訳(高野圭介)


和刚刚
在第十五届中外名士教授围棋邀请赛
中获得前八的高野雅永业余六段组
成的高水平的围棋代表团。

 当天下午,
坐镇第一台的付文栩(业余五段),沉着应对,
开局就占据主动,牢牢把握全局,
执白盘面领先直至终局,

执黑的高野雅永见没有任何机会,
只有推枰认负;

中国ジャーナリストの評


 名人中外名士教授囲碁大会では、
第八位入賞の高野雅永と余昌民の一局は
本会を代表しても良いような
高レベルの碁であった。

午後は
その高野雅永と少年の
第一位・付文栩の対局である。

白が沈着に全局面を圧倒して、
黒の高野雅永は遂に軍門に降った。

(高野圭介訳)


指導のノウハウ  
このことについて、いろいろ考えさせられた。

1.指導のノウハウ

教科書に、「コウと虎口」を同じレベル早々と教えている。
つまり、ビギナーから濃厚な中身を学習しているのにオドロキ。



ZOU校長から頂いた3部作の名著は、東京の水口藤雄さま
大阪の天谷敬一さまに届けて、日本囲碁界の一助ともなればと、
強い期待を持っている。


願わくば、これを契機に一層の交流の深まらんことを!


訓練の厳しさ 


2.訓練の厳しさ

21日夜、協会へ表敬訪問の際、子どもの碁を見た。

黄友志少年4段は石が取れたら、「バイバイ」を連発。

それは、10数手先が
瞬間にヨムことができ、
相手の石がとれると確信した時に発するものであった。

私たちは
「バイバイ少年」と名付けた。

難しそうな攻め合いのヨミのスピードを瞬間にヨミキル!
その早業をこの眼で見た時、身震いする程の戦慄さえ感じた。

教育の現場
3.中国の教育の現場は熾烈である。

  A・中学生の英語に時間を立ち聞きしながら、グレードの高さに感じた。
B・大学生の英語でのノルマの厳しいこと。
英語の読み書き話の3拍子ができないと、無条件落第。




 囲碁が学校の
正式正式正課


囲碁が小中学校の、 必須・要学であるか?

囲碁列入小学課程となっており、下囲碁(碁を打つ)が
小学校内正式正課として、打たれているようだ。

ゆとりの教育?  
4.日本の「ゆとりの教育?」っていったい何だったのか?
哀しいかな、日本人をバカにし、日本を潰す裏工作とも思える。

橋下徹市長の教育に対する姿勢こそ必要なのでは、と痛感した。




白  陳 子敬(13歳) vs 黒 高野圭介(81歳)

68歳差対局

於景徳鎮囲碁学校 2012年5月23日

158手以下略 白中押し勝ち



第二台の対局速報・・・景徳鎮のオンラインニュース

 
中国評


日本語意訳(高野圭介)


 第二台的陈陳子敬是今年5.1江西省围棋小棋王赛冠军
,小棋王不敗负声誉,开局就和高野圭介一路厮殺戦杀,战
至中盤時局面非常混乱,小棋王趁対方一歩誤算,

立刻抓住机会吃会掉黑三个棋精,
高野圭介懊悔不已,
勉強戦至第141手投子,復盤時

高野圭介要求記譜,小棋王使用2分時間
就在記譜本上把整盤棋記録下来,
令在場観看的人惊叹不已。


陳少年は2012年5月1日の江西省围
棋小棋王戦で優勝して、不敗の勢いにある。

 対局が始まって、黒は攻めに回っていた。
中盤戦では局面は混沌として難しい時、
白は誤算が生じた。
しかし、やがて、黒は141手で投了した。

 高野圭介は採譜を要求した時、少年は僅か2分で
棋譜を採り、観戦の人々は驚嘆の眼で
この様子を見ていた。



陳子敬少年は2012年5月1日の江西省围棋小棋王戦で優勝している。
自信たっぷりの少年は、ためらわず,白石に手が行った。

第10手は潰してしまおうという強引な手法。
何かあると、私はチャンスを待った。

黒17手目・・・私が生涯に誇るべき妙着がひらめいた。

以降、非勢の白は中盤で、辛抱に辛抱を重ねて、勝着白158まで辿り着いた。サスガ!

ここからの私の失着はお手のもの・・・。 こうなれば、もはや白のもの????

私は誇るべき
スーラ(投了)の名局」と胸を張って、石を投じた。
少年の胸を借りた感触がした。陳少年に感謝!

                               高野圭介自戦記



 
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