中国と親善交流碁

                                        関口 清

 菊池康郎
これまで中国には仕事で出張した以外に、
緑星学園の菊地康郎氏を団長とする囲碁国際友好協会の
親善囲碁旅行に
2度参加した経験がある。

大連、瀋陽、杭州、上海、北京等で対戦した。これらの印象では
中国の
45段は非常に強く、私の棋力ではとてもかなわなかった。

 甲組で参加


 今回は乙組で参加しようと思っていたが、
高野会長の意向もあり、甲組で出ることとなり、
対戦前は全敗もあるかと覚悟した。
ところが以外にも結果は
43敗であった。

2回は相手のミスによるラッキーな勝利ではあるが、
負けの
2回は2目半程度の負けで、寄せをミスしなければ
あるいは勝てたかという内容であった。

下り坂の高齢者 
この善戦の内容は何かと考えてみた。

自分の棋力がそれほど上がったとは思えず、
結局は中国の対戦相手が下り坂の高齢者であったのではないかと
いうことが自分なりの結論である。

それと持ち時間
1時間半は十分に考える余裕あり、
今までの試合に比べて善戦できた感が深い。



 若さと勢い
ちなみに、番外で
囲碁学校や囲碁クラブの親善訪問、親善対局を行った。

この折に小学校
3年生の4段と対戦したが、
中盤にかかるところでねじりあいの対戦でつぶれて、
投げる羽目となった。

若さと勢いに破れた。
つくづく高齢者とは違うなと思い知らされた。


 礼儀と躾
囲碁学校での小学生達との対戦のときに受けた印象は
礼儀と躾をしっかり教え込まれていること、
家族の強いサポートを受けていることの
2点であった。

初心者向けの囲碁指導書も頂いたが
マンガも含め青少年に興味をそそる内容であった。


 観光陶磁器村
大会の合間に半日の観光旅行が行われた。
古い窯のある今も陶磁器を作る観光陶磁器村と
古代の宮廷を見学した。

見ごたえのある陶磁器の力作を堪能すると共に、
長い歴史を改めて感じさせてくれた。


歓待ぶりに感謝 
 
景徳鎮市としては過去に
囲碁関係での日本人の訪問はほとんど無かったと思われ、
関係者一同の歓待ぶりはたいしたものであった。

心から感謝したい。

今後彼らが何らかの訪日旅行を企画したい希望も漏れ聞いたが、
その折にはできるだけの返礼をしたいと思っている。
最後になるが今回の旅では、言葉の不自由さを感じたものの、
不愉快な思いをしたことは一切なかった。
現地の方々の歓待を受け非常に楽しい旅であった。

改めて関係者に心から感謝したい。