中国と親善交流碁 関口 清 |
|
菊池康郎 | これまで中国には仕事で出張した以外に、 緑星学園の菊地康郎氏を団長とする囲碁国際友好協会の 親善囲碁旅行に2度参加した経験がある。 大連、瀋陽、杭州、上海、北京等で対戦した。これらの印象では 中国の4−5段は非常に強く、私の棋力ではとてもかなわなかった。 |
甲組で参加 | 今回は乙組で参加しようと思っていたが、 高野会長の意向もあり、甲組で出ることとなり、 対戦前は全敗もあるかと覚悟した。 ところが以外にも結果は4勝3敗であった。 内2回は相手のミスによるラッキーな勝利ではあるが、 負けの2回は2目半程度の負けで、寄せをミスしなければ あるいは勝てたかという内容であった。 |
下り坂の高齢者 | この善戦の内容は何かと考えてみた。 自分の棋力がそれほど上がったとは思えず、 結局は中国の対戦相手が下り坂の高齢者であったのではないかと いうことが自分なりの結論である。 それと持ち時間1時間半は十分に考える余裕あり、 今までの試合に比べて善戦できた感が深い。 |
若さと勢い | ちなみに、番外で 囲碁学校や囲碁クラブの親善訪問、親善対局を行った。 この折に小学校3年生の4段と対戦したが、 中盤にかかるところでねじりあいの対戦でつぶれて、 投げる羽目となった。 若さと勢いに破れた。 つくづく高齢者とは違うなと思い知らされた。 |
礼儀と躾 | 囲碁学校での小学生達との対戦のときに受けた印象は 礼儀と躾をしっかり教え込まれていること、 家族の強いサポートを受けていることの2点であった。 初心者向けの囲碁指導書も頂いたが マンガも含め青少年に興味をそそる内容であった。 |
観光陶磁器村 | 大会の合間に半日の観光旅行が行われた。 古い窯のある今も陶磁器を作る観光陶磁器村と 古代の宮廷を見学した。 見ごたえのある陶磁器の力作を堪能すると共に、 長い歴史を改めて感じさせてくれた。 |
歓待ぶりに感謝 | 景徳鎮市としては過去に 囲碁関係での日本人の訪問はほとんど無かったと思われ、 関係者一同の歓待ぶりはたいしたものであった。 心から感謝したい。 今後彼らが何らかの訪日旅行を企画したい希望も漏れ聞いたが、 その折にはできるだけの返礼をしたいと思っている。 最後になるが今回の旅では、言葉の不自由さを感じたものの、 不愉快な思いをしたことは一切なかった。 現地の方々の歓待を受け非常に楽しい旅であった。 改めて関係者に心から感謝したい。 |