マーライオンの雄叫び

                           高野圭介自戦記

康 占斌六段 vs 高野圭介
2004年1月31日 於新加波市区会所
2子局 の指導碁
61手まで打ちかけ


 中国棋院のプロ・康占斌六段と楊晋華六段が二人とも、
もう十年を余って、
シンガポールの囲碁指導、特に子どもたちの育成に当たっている。
子どもマーライオンの碁がすくすく育っている。

 その康占斌六段に指導碁を戴いた。

打ち直しが始まるや、強そうな少年たちが集まってきた。
私が「黒34」について、聞くと、少年たちは
「そうだよ、そこがいい」と同調してくる。
先生が「高野さんは黒65から白を攻めたのがとてもいい」
「この辺りが少年より一歩上」と褒めて頂いたが、
うなずく彼らの澄んだ眼がとても綺麗だった。
マーライオンの声なき声の雄叫びを聴いた。

 @12は二線に一間にトビ下がるところ
 A黒25は27が天王山
 B黒34はそのところ。
 C黒52はいい手だった。
 D黒65からの攻めは力強い。
 F白61はコウ材豊富のため、無条件活きとなる。

 ちょうど時間となり、打ち掛けとしたが、
黒は全局的に薄い感じ。




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