日出(ひじ)町の合併推進派・本田維憲町長



                                         高野圭介編

本田維憲町長
日出(ひじ)町の合併推進派・本田維憲町長

杵築市では、2002年に杵築速見地域市町村合併任意協議会が設置され、
2003年には杵築市、日出町、山香町、大田村の4市町村でもって
法定協議会を設置したが、ベッドタウンとして人口も多く、
比較的富裕な日出町(26,142人、財政力指数0.54で県内第4位)は、
「新市の名称を速見市とし、市庁舎を日出町に設置する」という
条件を主張して譲らなかった。




別府の北に位置し、ベッドタウンとして人口も多く、比較的富裕な日出町

 合併のメリット
離脱派は日出町には単独存続の自信があり、合併のメリットが
少ないとの判断によるものと考えられる。ここに
日出町臨時議会で法定協議会の離脱案を12対9で可決し、
2004年に日出町が離脱した後、残りの3市町は2005年に新設合併した。
ここに本田維憲町長は辞任し、町は合併協議から離脱した。

 


旧町村は埋没   
合併慎重派の工藤義見新町長の主張は
「合併は地域作りをよっぽど頑張らないと旧町村は埋没してしまう。
日出は職員減などいろいろ行政改革をやって、合併しなくてもやれる」という。

 歴史は語る  
現在の本田前町長は
「合併していれば四市町村で財政を効率化できた。
日出のままだったら居心地はいいかも知れないが、
将来世代のためには合併を決断すべきだった」と語る。

歴史はすべてを語るものだ