定石の変幻


プロの盲点を指摘した山口完の利き眼



                                          高野圭介


安倍吉輝プロの
お詫びと訂正

 

山口完さんから頂いた貴重な「失敗訂正の指摘」の資料をお目に掛けよう。
全文を提示しますので、逐一内容を押さえて熟読願います。

これは詰碁では無く、
「定石の変化」の問題です。

星に両ガカリの変化ですが、外からオサエルのが普通ですが、
スミからオサエました。その後の変化に、敢然と評の評を提起されたのです。

権威あるプロの公表した変化に問題点を指摘されたこと、
安倍先生もこれには降参と、シャッポを脱がざるを得なかったでしょう。
私は心から尊敬の念を禁じ得ません。

私も一言
安倍プロは7図8図で「置碁の場合ならこれで充分」との発言は、
白に絶好の肩を切られており、置碁なら最も危険!と思うのですが。
これはまあ、アマの戯言としましょうか。(高野)

 安倍吉輝九段のこと 
 

かって、2005年のこと、安倍先生とご一緒にチロルへ出かけたことがある。
一局打って戴いて、親切な解説にさすが蘊蓄の先生と思った。

奥様もご一緒で、明るい方で、山登りもお二人で達者だった。

                                 高野圭介

宇太郎先生の詰碁 
以前に、プロの詰碁の失題を指摘された方が居ました。



2010年の豊友碁会のとき、
第2局目、次屋富弘さんと打った。

聞いたことがある名前と思っていたら、
碁吉会10周年記念出版の「醍碁味」に投稿して戴いていた。

趣旨は・・・

「有名な読売新聞連載の「宇太郎・一万の詰碁」に、失題を見付けて報告したら、
当の宇太郎先生からミスを詫びると共に、
「日頃からよく研究してくれていてありがとう」という趣旨の手紙を戴いた。」

「醍碁味」p.188 「宇太郎さんの詰碁」次屋富弘記


 
井原嗣治さんの
詰碁5000題

 
碁吉会副会長の井原嗣治さんは毎朝5時から6時までの1時間に平均7題の
詰碁を作り続けて、丸2ヶ年間に5000題の詰碁を残しました。

今はこの創作日程からは離れているが、井原さんの石は滅多なことでは死なない。
その代わり、相手の石が死にやすいことになっている。