アイアンの木藤



                                    高野圭介

木藤さんとの絆 
 梁山泊の豪傑とは木藤さんのことか。
風貌もだが、温かい心が滲み出ている木藤さんだ。

湯布院以来、十数年間、連綿と繋がってきたからこそ、
今日の吉楽会が実現したものと感謝している。

 組の臭い

 
木藤さんの住所も、山口さんの住所も「**組」である。
組の下の番地は無い。
日本中にこのような地番表示は滅多と無い。
私はこの「組」に九州の、格の臭いを感じる。

湯けむりはベップの臭い。
かぼす会は九州女性の臭い。
碁楽会は九州男児の臭い。

 蟹の目


あの湯布院の対局のとき、
弓場さんも私も「木藤蟹の目流」にやられた。
しかも、同じそっくりさんの流れの碁で・・・。

そう言ったら、
「蟹の目」の流れは必然が多くて、古今同形無しと言っても、
どうしてもそっくりさんの碁形になることが多いという。

今、インターネットで、中国、韓国の碁友と打てば、
この蟹の目にやられるから、嫌われている・・と笑っておられる。

やっぱり、強いんだ。

 
 アイアンのキトウ

 
聞けば、
ゴルフでは「アイアンの木藤」として怖れられていた。
5番アイアンと9番アイアンとパターの3本で、
ハーフ45のスコアは朝飯前だったそうな。

ボウリングもプロ並みだったし、

もちろん、最盛期の碁も足跡がものを言っている。

やっぱり、凄いんだ。